床ずれ防止

寝たきりのお年寄りや、脳卒中などで寝返りのできない病人の腰やかかとにできる皮膚や皮下脂肪の壊死を床ずれと言います。
 私たちの皮膚、皮下組織、筋肉などは、長い間圧迫されていると血液の流れが悪くなり酸素や栄養が不足し、壊死、つまり組織が死んでしまいます。まず皮膚が赤くなり、ほおっておくと水ぶくれが出来、皮膚が破れるころには皮下組織も壊死に陥っており皮下脂肪がドロドロになります。細菌に感染しやすくなり周囲がさらに赤くなったり、痛みも強く、熱が出ることもあります。病気で栄養状態の悪い人や、お年寄りではさらに出来易くなります。
床ずれの出来る部位は寝ている姿勢に関係しています。いつも仰向けに寝ている人は腰の下の方やかかとによくできます。横向けに寝ている人は骨盤の横やくるぶし、ひじ、耳などベッドと骨で圧迫される部位に出来ます。
 床ずれは出来てしまうと非常に治りにくくまず予防することが大切です。床ずれの有無は看護の善し悪しのバロメータ−と言われます。

基本的には定期的な体位変換で防止することができます。

その他に注意する点

1.風通しをよくする。 ふだん露出していないところに時々風を通してあげる。 首、脇、股、時には指の間にも床ずれができるそうです。
2.栄養を十分にとる。 どちらかというと太っている方が床ずれし難いようです。
3.接触部に床ずれ防止用品をあてる。 特にムートンは効果があるようです。 夏場でも群れることはありません。
4.時にはマッサージなどをして血行をよくする。
5.エアーマットを敷く。 うちでは電気代がかさむので夜間だけエアーマットを入れています。 空気を抜いている間はゴツゴツ感があるのでその上に薄手のベッドマットを敷いています。

inserted by FC2 system