提  案

1. 問題提議
いつも、一所懸命に利用者のことを考えて介護していただいていることは十分承知しています。
しかし、時として、それが逆に働き、反映されないことがあります。
それは、お互いにとってたいへん残念なことだと思います。
場合によっては、それが大事故につながるとも限りません。

2. 最近会った出来事
最近いくつか気になった出来事があったので、列挙します。

出来事および処置 施設の目的、判断   結 果
散髪 髪の毛が伸びてボサボサだった。
いつもカユミがある。
洗髪時のスタッフの負担軽減
目的があって伸ばしていた。
(大阪へ行くため)
搬送時に車椅子の背もたれが
立っていた.
車椅子を後部にセットしたため
後部ドアが頭に当たらないようにした。
到着時には前のめりになっていた。 
自分で座位を保持できないためにかなり
危険な状況だったと思われる
車椅子に移動時、腕が後ろに
回ったまま座っていた
感覚が鈍く、また痛みを訴えることも出来な
いため、骨折や脱臼の危険があった
車椅子への座らせ方 基本的な着座姿勢を
取れてないと、各部に痛みが出てくる
湿布 足首に痛みがあった。 かぶれ、水疱が出た


3. 提案
障害を持った人(老人も含む)は個々に症状や癖があると思います。
スタッフの方たちが、利用者全員の症状を把握するのは大変でしょう。
特に自分から表現を出来ない意識障害のある人や痴呆症状のある老人については慣れが必要だと思います。
新人のスタッフやボランティアや実習生などに至っては、すぐに把握するのはかなり難しい作業だと思います。
そこで、提案があるのです。
利用者全員のカルテのようなものを作ってはいかがでしょうか。
現在の具体的な症状、癖、注意する点などを家族などに記入してもらう。
また、スタッフの方が気がついた点を逐次記入していき、家族の確認を取る。
今回、問題になった散髪に関しても、満理子が髪の毛を伸ばしているところだというのを知っているスタッフの方もいました(雑談の中でですが)。
お互いに大変忙しい中での作業ですが、やはり扱うのは生きた人間なので慎重にしていかなければならないと思います。
もちろん、家族も決められたことへの協力はしなければならないと思っています。

これはあくまでも提案であって、なにか参考になればと書いた次第です。
これからもより良い信頼関係を保ち、末永くお世話になりたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。
              
                         平成13年3月10日
                                署名

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