スポーツ大会

平成15年6月8日

取手市のグリーンスポーツセンターで、障害者のスポーツ大会が行われ、私もボランティアでお手伝いをしてきました。
このスポーツ大会は、取手で活動をしているNPO法人タンポポが主催し、今年で14年目を迎えるそうです。
今年は、社会福祉・医療事業団の助成を受け、より規模の大きなイベントになりました。
実際の企画・運営は、やはり取手で若い人が中心となってボランティア活動をしている「ドリ−ムファーム」(以下D・F)というグループが行いました。
前日の準備委員会では、夜遅くまで、会場設営や競技に使用する道具作りなど多くの方が尽力されたようでした。
遠くは新潟、長野、埼玉からこのためにわざわざ駆けつけてきた方も居ます。

さて、当日はお天気にも恵まれ、会場に来るにも支障はありません。 室内で行われるとはいえ、雨だと車椅子の方もいるし、気持ちがそがれてしまいます。
ボランティアは9時に集合し、役割分担などの打ち合わせをしました。 10時の開始までまだやることがいっぱいあり大忙しでした。

10時前には、施設などの送迎バスで、参加者が続々と到着。 ボランティアの若い人たちが参加者の介助をして会場まで案内していました。
だんだん、人が集まってきて、いよいよという感じです。 

10時になり、開会式です。 今回の実行委員長であるD.Fのリーダーのシゲさんが進行していきます。 ラジオ体操をして身体をほぐした後、いよいよ競技の開始です。

まず、じゃんけんペアレース。 スタート直後の障害物を通過してから拾ったカードで番号が一致した人とペアを組み、じゃんけんマンとじゃんけんをして勝ったら、パン食いコーナーへ進みパンを取ってゴールです。
車椅子の人にはボラさん達が車椅子を押して競技します。 知的な障害の人もたくさん来ていて、その方達にもボラさんは優しく手を添えて、競技を進めていきました。
次は、広い体育館の中にいくつかのゲームコーナーを設置し、自由に好きなゲームや競技に参加してもらい、そこのコーナーで参加した証明のスタンプを押してもらいます。
ボッチャ、ボーリング、パラバルーン、フライングディスク、落書きコーナー、ストラックアウト、輪投げ等々です。
私は、ストラックアウトでお手伝いをしました。  ボール代わりのお手玉を拾ったり、ターゲットの組み立て、参加者の誘導などです。
どの競技も、全員が参加できるように、それぞれの身体機能に合わせて適当にアレンジしていきます。 小さい子供達も参加して、障害者と一緒にわいわいがやがやと楽しそうです。
私はというと、普段の運動不足がたたり、もう息が上がっています。

昼食時には、和太鼓の演奏があり、楽しい雰囲気の中で支給されたお弁当を食べました。

午後は、ボッチャ大会、ミニホッケー、大玉送りなど本格的な運動会です。
ボッチャはパラリンピックの正式種目でもあり、ゲームとしても非常におもしろいものです。
県の障害者スポーツ指導員の方も来て、ルールやテクニックなどの指導もしてくれました。 ルールはカーリングとペタングを足して2で割ったような感じです。
赤と青チームに分かれ、やや重めのボールをターゲットボールに近いところに投げたチームが勝ちです。
投げられない人には、雨樋のようなレールを使い、レールの方向や角度をサポートしてくれる人に指示をしてボールを転がします。

和太鼓の演奏
参加者も舞台に上がってたたかせてもらいました
ボッチャ
右端の人は、レールを使用して転がしました。
ミニホッケー
みんな熱くなっていました。

ミニホッケーでは、車椅子の方達ばかりの試合では、介助者が汗だくで走り回り、参加者もスティックを振り回して、かなり熱い戦いをしていました。
小学生も進んで参加して、もう大騒ぎです。
大玉送りでは、紅組と白組に別れ、かなり勝ちにこだわったゲームになり、みんな大きな声を出して必死に大玉を運んでいました。

最後に閉会式と抽選会による景品の授与で締めくくりになりました。

今回、ボランティアとして参加し、多くの人とふれあうことができとても有意義な1日となりました。
満理子以外の多くの障害者とスキンシップで接触し、楽しそうな顔をしてもらう喜びを感じました。
そして、今回も多くの若い人たちがボランティアとして参加し、自然な姿で障害者と接している姿を見て、一種の感動を覚え、日本の将来に明るいモノを見たような気になりました。

最後に、ウチも含め中途で障害を持ってしまった人は、なかなか、この世界になじめず、外へ出る機会が少ない人も多いようです。 
今後、そのような人たちに多くの情報を発信し、一緒に楽しめる場を探したり提供することもしていきたいと思っています。

感動を提供してくださったNPOタンポポ、ドリームファーム、ボランティアに参加した方達、そして、一緒に楽しませてくれた参加者の方達に感謝します。

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