モトクロス日本グランプリ

(H12.10.25一部修正)

平成12年10月22日

今日は待ちに待った、モトクロス日本グランプリが埼玉県桶川にあるホンダエアポートライダースパークで開催されます。
満理子が元気なら一番喜んでいると思うのですが、何しろモトクロス場はとても車椅子で行けるところではありません。 そんなわけで、満理子にはかわいそうだが日帰りのショートステイをお願いし、我慢してもらうことにしました。ショートステイについては色々問題があるのであまり利用していないのですが、そのことについては別の機会にお話します。

さて当日の朝、少し曇りがちですが暑くもなく、寒くもなくで絶好の観戦日和です。
今日は、会社の松田さんご夫妻と息子のてるあきくん(1歳)が一緒です。 松田さんは大学時代にはモトクロスをやっていてキャンパスオフロードミーティング(学生のモトクロス大会)では好成績を修めた方です。


松田さんご一家

9時半に息子と待ち合わせの場所へ向かい、松田さん一家と合流して一路会場へ向かいました。約2時間で到着。 ちょうど12時だったので駐車場に車を止め、車内で松田さんの奥さんが作ってきてくれた弁当をほうばる。
予想外に混んでいて、駐車場には観客のクルマが数千台?は有ろうかと思われるくらいでした。

腹ごしらえを終え、コースへと向かう。広大な駐車場の端っこの方に止めたのでコースまで15分くらい歩いたでしょうか。
コースへ足を踏み入れたとたん、爆音と熱気が伝わってきました。
ちょうど、レディースの125CCのレースをやっていました。 とても、女性とは思えない走りです。 私の腕前だととてもかないそうもありません。
メインレースは2ヒート制で午前中に第1ヒートが終わっていて、午後は第2ヒートが有ります。

1時半になり、やっと、国際A級のレースが始まります。
先に、125CCのレースです。 このレースには外人の招待選手が2名参加します。 日本はモータースポーツ後進国です。 たぶん外人がダントツで勝ってしまうでしょう。
本命はアメリカ人のE.フォンセカです。AMAナショナル125のランキング7位の選手です。
レースは案の定フォンセカの圧勝でしたが、一人ゼッケン18番の戸田選手が食い下がって2位に入りました。125CCで大ジャンプを飛べていたのはこの2台だけでした。
次に、この日のメインレースである250CCのスタートです。 このレースにも、外人の招待選手が2名走ります。 昨年、日本で走り、チャンピオンを取ったカイル・ルイスと1昨年のWGPのチャンプで今年アメリカAMA250で2位のセバスチャン・トーテリ選手です。
トーテリはこの日発表されたホンダのニューマシンで参戦します。
スタート5秒前から30台くらいのマシンが一斉にエンジンの回転を上げます。 この時の音がたまらず、鳥肌が立ってきます。
スタートマシンが倒れ、一斉にスタート、と思いきや、本命のトーテリ選手がスタート直後に転倒し1台だけ20秒ほど遅れてしまいました。
最後尾から追い上げになりこれでレースが盛り上がりました。

5周目くらいには真ん中くらいまで順位を上げ、終盤には3位にまで上がってきました。さすがにスピードが全然違う。
結果は、今年チャンピオンの高濱龍一郎選手が逃げ切り、優勝しました。 トーテリ選手は一歩及ばず、日本人の面目は保たれました。
ゴール後に、主な選手がコースをウィンニングランで1周しました。観客がコースに入りその中を掻き分けて選手達は祝福を受けました。
私の目の前に、高濱選手が来たので、お祝いの拍手をしてあげたところ、エンストして止まってしまいました。 私に向かって可愛い顔で照れ笑いしながら慌ててエンジンをかけて走り去りました。

ホットニュース:
モトクロスに興味のある方にホットニュースです。
125CCでフォンセカが乗っていたマシンはYZの4st250CCでした。 めちゃめちゃ早かったです。1番奥の大ジャンプも楽々飛んでいました。
また、250CCのトーテリはその日発表されたホンダファン待望の4stモトクロッサーに乗りました。 排気量はYZFの426CCを上回る450CCで製作されました。結果は最後尾からの追い上げで2位まで上がるという速さでしたが、それはトーテリのテクニックでパワーは有るものの走りはちょっと重そうに見えました。 さすがのトーテリも最後の方は息切れしていたように見えました。


トーテリとホンダCR450F

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