卒業式

平成14年3月1日

息子の陽一が高校を卒業する日が来ました。
満理子が発病したのは、陽一が小学校5年生のときでした。 あれから、8年です。
チビデブだった息子が、今では、身長は私と同じくらいになりました。

朝、息子を先に送り出し、晴れ舞台なので、満理子のボサボサ頭を少しは見られるようにしようと思い、娘にもらった液体?を髪の毛に塗り、ドライヤーをかけて、少し形を作りました。(あんまり変わらん)
寒いと思い、厚手のジャケットを着せたら、どう見ても、ガウンに見えます。
幸い、朝ぱらついていた雨も上がりました。 9時に家を出て、9時40分に学校到着。
車椅子である旨を先生に言うと、会場の体育館の前にクルマを置かせてもらえました。

息子の学校は、茨城県立龍ヶ崎第一高等学校と言います。 創立101年目の歴史のある学校です。
昨年記念式典を行い、校舎も新しくなりました。 でも、制服は男子はガクランで女子は100年前のままです。

会場に入り、一番後ろの端っこに落ち着きました。 卒業式の頃は、大体寒いと相場が決まっているのに今年はなんという暖かさでしょう。 ジャケットだけでも寒くありません。

満理子も父兄の仲間入り これでも、泣いているんです
昔ながらの応援団 卒業証書授与

10時頃に式が始まりました。 卒業生が入場してきたら、満理子が感極まって泣き出しました。 ほとんど泣くことのない満理子が泣き出したので、記念に写真をパチリ。 でも、泣いてるようには見えません。
入場が終わり、国歌斉唱です。 最近、国歌を否定する向きがありますが、やはり、自分の国を愛するためにも国歌は大事だと思いました。
その後、校旗の入場です。 文武両道、質実剛健が校風なので、昔ながらの応援団が校旗を持って厳かに入場しました。
校歌が流れると、満理子は今度は変な曲だといって、笑い出しました。 あわてて、口をふさぎました。
いよいよ、卒業証書の授与です。 各クラス、一人一人名前を呼ばれ、最後に代表者に、証書が渡されました。
その後はお決まりの、祝辞や記念品贈与など比較的短いスピーチで順調に進み、最後に「仰げば尊し」の斉唱がありました。 これも、ひょっとして今時珍しいかもしれませんね。 そして12時過ぎに閉式となりました。
卒業生が退場するときも、満理子はおいおい泣きました。 さすがに私もちょっとだけ・・

式の後、満理子は初めてきたので、学校をぐるっと周り、校舎の中も案内してやりました。 たぶん、私も満理子も、もう来ることもないでしょう。
朝、写真嫌いの息子に、今日は記念やから、終わったら一緒に写真を撮ろうと約束していたんですが、式後もクラスでなにやらやることになったらしく、抜けられないと電話があったので、しょうがないから、親だけで記念撮影してきました。

校舎の前で記念に

その4日後、大学の合格発表がありました。

おまけ

おかげさまで第一志望の大学に入れることができました。 大きな肩の荷が下りました。
発表の証拠写真

入学式の朝、初めてネクタイを締めました。

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