陽一・成人式

平成16年1月11日

息子の陽一が成人式を迎えた。
満理子が発病した時は、小学5年生でした。
まだ、あまり事態を把握できない年齢だったと思います。
しかし、退院までの2年半、ほぼ毎日、病室へ夜の付き添いに私と一緒に行ってました。
その間、まだ、子供である陽一と一緒に居る時間が長かったので、男通しとしての会話はとても多かったと思います。
普通の家庭では、子供とこれほど長い時間向かい合って接することはなかったでしょう。
お互いの考えや、将来のことなどじっくりと話し合ったと思います。

入院中に小学校の卒業式、そして中学の入学式があり、まだ、満理子の症状も安定していなかったので式典には私だけの出席になりました。
私も精神的に不安定な時期だったので、とてもつらい式だったことを覚えています。

しかし、順調に中学から、高校、大学と志望校に進学でき、子供の強さを思い知らされました。
結局、親らしいことをほとんど出来なくて、子供心のなかにも、親に心配をかけないようにしていたのがわかり、申し訳なく思っています。
でも、それもお互いに良い経験だったと思います。

そんなこんなで、おかげさまで20歳になりました。
彼の人生は、これから自分で切り開くものであって、もう私が手助けできることはありません。
大学を卒業するまでは、まあ、生活をともにしますが、卒業したら自由にして欲しいと思います。

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