あけぼのバスハイク
予科練記念館&牛久大仏

平成17年5月27日

 障害者センターあけぼのでは、日ごろ外出の機会が少ない障害者や家族に、施設バスを利用して時々バスハイクを行っています。
今までに、大洗水族館やショッピングセンターへの買い物ツアーなど、いろいろ企画していただき、日ごろのマンネリ生活に変化をつけてくださっています。

 さて、今回は陸上自衛隊土浦駐屯地(元土浦海軍航空隊)武器学校内にある 飛翔館(予科練記念館)へ行ってきました。

 9時過ぎに施設を出発し、途中牛久市の総合福祉センターでトイレ休憩をし、11時ころに目的地に到着。
この、記念館は駐屯地内にあり、一般人が自由に出入りできる施設ではありません。 遺族のご好意で自衛隊に寄贈展示されているものです。 でも、手続きさえすれば、誰でも見学することができます。 駐屯地の入り口には戦闘服ユニフォームの自衛官が立っていて、入る際は堅苦しい手続きをします。(ま、軍隊だから硬いよね)

 立ち入りが禁止されているところの注意を受け、予科練記念館前まで向かいました。 道沿いには自衛隊のヘリコプターや戦車、自走砲などがずらっと展示してあります。  武器好きの私は涎が垂れそうです。
予科練記念館飛翔館前にバスを着け、中に入りました。
 中は、日本のために散っていった若者の遺書や遺品、兵器の残骸などが展示されていて、非常に重い雰囲気です。 戦争を知らない私たちも思わずこみ上げるものがあります。 ある、兵士の遺書は最初は勇ましい内容でしたがだんだん両親や友人に本心が少しづつ現れ、文字や文面が乱れてきたのには、ちょっとショックでした。
兵器が並んでいる 74式戦車の前でにっこり
兵器が並んでいる 遺品、遺書が展示されている 飛翔館、山本五十六像 74式戦車の前でにっこり

 予科練記念館の見学を終え、昼食を摂るために、霞ヶ浦へ向かいました。 霞ヶ浦総合公園の中にある国民宿舎「水郷」で豪華会食をご馳走になりました。 レストランからは霞ヶ浦が一望でき、なんとものどかでのんびりとした気持ちで食事できました。 また、満理子の食事介助は同行している施設の介助員さんがやってくれるので、私はゆっくりと食事ができます。 今回のバスツアーは2回に分け、先日行かれたグループは大人数だったそうです。 今日は、利用者3人+付き添いの私の4人、そして、施設の方が3人とかなり時間的にも余裕がありました。 食事の後は、落花生屋さんへ寄ってお土産を買って変える予定でしたが、つまらないので帰路の途中にある牛久大仏を見ていこうということになり、急遽予定変更となったのです。
 牛久大仏は茨城県・牛久市にある霊園に建てられた世界最大の大仏です。 高さが120mもありギネスブックにも登録されています。
しかし、マイナーな場所にあり交通の便も悪いので、あまり有名ではありません。 広大な霊園の敷地内には大きな花畑があり今はポピーが咲いていました。 一定期間に花摘みもできます(10本100円)
 駐車場にバスを止め、歩いて入り口まで行く間に、お土産やさんが両側に数件並んだ商店街を通っていきます。 商店街といっても長さ30mほどでしょうか・・ 入り口で拝観料を払って中に入ります。 大仏の高さ80mのところに展望台があり、そこまで入るには800円です。(障害者割引で600円、介助者も同様) せっかく来たから上まで昇ろうということになりました。

 入り口から大仏までは花畑を通り、大仏の顔のレプリカの前で写真撮影、鐘突きをしたり、のんびり&大騒ぎしながら歩きました。
大仏に近づくにつれてその巨大さが感じられます。
満理子の顔が小さく見えます デンクルさんが鐘突きに挑戦
見事、が〜ん!!
でかい! でかい!!!
 大仏の裏側に廻ると展望台へ行くエレベーターがあります。 靴を脱いで最初の部屋へ入ると真っ暗になり、ありがたいナレーションが流れます。(よく聞いてなかった・・) その後、エレベーターへ案内され、一気に5階まで昇ります。 一般客と車イスの人では階段の関係でちょっとルートが変わります。 上・右端の写真を見てもらうと仏の胸の辺りに縦に3本の線が入っています。 そこが展望窓です。 その窓は果ては仏教の聖地インドの方角に向いております。 あくまでも、観光目的ではなく宗教のための建物なので、中の施設は写経をする部屋やそんな関係の部屋があります。 お土産も売っていますが、仏像やお香、お経の本、ありがたい教えを書いた本などがほとんどです。 「だいぶつくん」というキャラクターグッズもありました。
 あんまりのんびりと遊んだため、出発時間が過ぎてしまいました。
落花生屋さんの寄る時間がなくなったため、まっすぐ帰ることになりました。

 今回のツアーは、たまたま少人数だったこともあるけど、なかなか自分たちでは行く機会のないところやみんなで行くことで楽しめるところへ連れて行ってもらえ、満理子も大いに楽しめました。 
いつもながら、スタッフのご苦労には頭が下がりますが、これからもいろいろ企画していただきたいと思います。

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