おりはらようこさんライブ

平成16年11月20日
 あゆちゃんの講演会を企画し、その広告があるタウン誌に掲載されました。 それを読まれた方から突然電話がありました。
その方は、おりはらようこさんというシンガーソングライターのボランティアスタッフをされているTさんからでした。 初めての電話にもかかわらず、お互いの活動内容やこれからのことを話し合っているうちに意気投合し、今、計画していることが具体化したらお互いに協力し合おうと言うことになりました。
 そこで、来月、うちの近くでおりはらようこさんがボランティアライブを行うので来ないかとのお誘いがあり、喜んでお邪魔することにしました。

 おりはらようこさんは茨城県の水戸を拠点とし、音楽活動をされています。1988年に作曲家デビューし、アイドル歌手にも楽曲を提供しながら、自らもライブ活動をされています。
おりはらようこさんのホームページ
 そして、障害者施設でボランティアコンサートを開いたり、また、ライブにその方たちを招いたり、脳性まひの方と一緒に音楽活動をされたりしています。

 さて、ライブ当日、その日はデイサービスで入浴の日でした。 早めに出られるようにお願いしてあったので、迎えに行くと出発準備が整っていました。
そこから、会場である茨城県・牛久市まではクルマで30分くらいのところなので、開場の3時半までには余裕です。
 若干の遅刻で、会場のハモナカフェというライブ喫茶に到着。 駐車スペースにクルマを入れると一人の男性に迎えられました。 電話で話をしたTさんでした。 初対面の挨拶を交わし、会場内に案内してもらいました。

 中には、このライブを企画した高橋有男さん(後述)のお仲間の車椅子の方たちがすでに待機されていました。
満理子と私はカウンターに落ち着きました。 早速、Tさんがおりはらさんを紹介してくれました。 とても温かそうなエキゾチック美人です。
 まずは、挨拶もほどほどに、早速ライブが始まりました。 ピアノの弾き語りです。 
軽妙なトークからご自身のアルバム曲を聞かせてくれました。 第一印象と同じ温かい曲が多いです。 ゆったりとかつ楽しい気持ちにさせてくれます。
その中でも「冬のコンビニ」は日常の風景を巧みに表現し、まるで歌の主人公になったような感じがしました。
ライブの様子
そして、最後にこのライブを企画した高橋有男さんの詩におりはらさんが曲をつけた「僕の手」が演奏されました。
 (高橋さんはメビウスと言う同人誌の編集長です)
高橋さんは脳性まひで体がご不自由です。 手も思うように動かせないのですが、その手への思いを切々と語られた内容です。
じっくりと聴いているとジーンとしてしまいました。
 この詩の原詩は「強い手」と言う題で、この曲のためにお二人で若干手を加えたものでした。 原詩を掲載させていただく許可をもらったので、ここに書かせてもらいます。

Tさん、おりはらさん、高橋さん、久しぶりにいい雰囲気に浸れました。 どうもありがとうございました。
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    強い手
      作詞/高橋有男  作曲/おりはらようこ
ペンもお箸も持てない
弱い手が
望むものすべてをつかみ取れるくらい
強い手に変えられるなら

大切なものに
手垢を付けるだけの
汚れた手はいらない
人の心に針を刺して
傷つけるだけの
凍えた手はいらない

守りたいものをすべて
包み込めるくらい
大きくて
暖かな手がほしい

そして
あなたが悲しいときは
この手で髪を撫でながら
そっと励ましてあげたい
あなたが嬉しい時は
互いの手と手をとりあって
一緒にたくさん喜びたい
いつも
あなたの柔らかな微笑を
やさしく両手で
抱きしめていたい

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