日光遠征

平成22年2月17日

 ネット友のKUROKOさんから、突然電話があり、「さだぼん、日光で講演会をしてくんない?」と言われました。
KUROKOさんとは、介護のネットを通じて知り合い、仲良くなりました。オフ会でも何度かお会いしたり、NPO法人活きるの活動にも協力していただき、津久井克行さんのコンサートではボランティアで司会をしてもらいました。
 さて、KUROKOさんからの依頼は、日光市介護サービス事業者連絡協議会が開催している研修会の中で在宅介護のことを話して欲しいということでした。 ま、その辺のことなら、取手ではよく話をしているので気軽に承諾をしました。 というより、日光へ行ける口実ができたことの方が嬉しかったし、何より、KUROKOさんと旅行に行けるかも知れないことが快諾の理由です。 しかし、冷静に考えると、プロの皆さんの前でお役に立てる話になるか、ちょっと不安はありました。 でも、元々ノー天気の私は、何とかなるだろう精神で望むことにしました。

 しばらく経ったある日、日光市の介護施設スタッフのHさんから内容の打ち合わせの電話がありました。Hさんは東京に居た頃KUROKOさんと交流があり、この企画が持ち上がってKUROKOさんに相談して私に白羽の矢が立ったということです。また、日光市の介護保険課からも連絡があり、話す内容と、満理子がお邪魔するに当たってのお願いなどもしました。 いろいろ無理をお願いして快く準備をしていただくことになりました。

 講演会の1週間前に週間天気予報を見るとなんと雪の予報です。日光と言えば山の上で雪深いイメージがあるので、運転に不安がありました。でも、会場は今市市内の施設でそんなに積もらないと言うことです。
 前日はこの冬一番の寒さになり、夜には取手でも若干雪が積もっていました。念のために予定より早く取手を出発。途中で、満理子の介助補助で、今回一緒に行ってくれる活きるのメンバーのYさんを拾って、一路日光へ。

 途中、全く問題なく予定より30分前に現地に到着。早速、Hさんや市介護福祉課の方々とご挨拶。満理子のために特別に用意していただいた部屋に行き、一休みです。お願いしてあった介護ベッドも用意されていました。感謝です。
しばらくすると協議会の会長をされているNPO法人「毎日クリスマス」のMさんと挨拶と雑談。お互いの地域情報で花が咲きました。Mさんはとっても熱意があって明るい方で、すぐに意気投合しました。福祉移動サービスも運営されているのでお互いの運営の話にも及んでしまい、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
 会場に入ると、すでに多くの方が集まっていました。全員、日光市で活躍されている介護保険事業所の管理者、ケアマネさんです。満理子と私の紹介をいただき、早速、私たち夫婦の在宅介護の話を始めました。
 満理子の病気が発症し、入院、手術、病院生活、退院、そして在宅介護を始めたことを簡単にまとめて聞いてもらいました。そして、介護生活に入ってからのエピソードを交えて、ネットを通じて目を外へ向けるようになり、リハビリ日記でお馴染みのN先生、そしてNPO法人活きるを一緒に始めたそめさんとの出会い、そして、我が家を支えてくれた多くの人たちとの出会いがあって、我が家が成り立ち、今の活動を始めたことを聞いてもらいました。 その後に、今の制度の変遷で多くの矛盾や納得できないことを話して、今、携わっている会場の方に今の環境で精一杯利用者のことを理解してもらえるようにお願いしました。詳しい内容はタダでは言えません・・・・愚痴っぽい話を熱心に聴いていただき感謝です。 その後もしばらく談笑して、とても暖かい気持ちになって見送っていただきました。 今回お世話になったHさんや、市介護福祉課の皆さん、協議会会長のMさんはじめ傾聴していただいた皆さん本当にありがとうございました。

 会場を後にして、Mさんの案内で日光では有名なおかき屋さんの工場へ行きました。予想以上に大きな工場で、数種類のおかきを試食して、気に入った3,4種類をお土産に買いました。Mさんとはもっと話をしたかったのですが、残念ながらここでお別れです。 一路、今夜の宿泊先である喜連川温泉に向かいました。 宿は我が家の御用達であるかんぽの宿です。(別にJPの回し物ではありません) 途中、雪の影響もなく1時間ほどで到着。お腹が空いていたので早速豪華ディナーにありつきました。3人でたっぷりと談笑しながら酒も入って楽しい夕食です。気持ちよくなったところで、せっかくの温泉なので大浴場でゆったりと湯に浸かりました。半年ほど痛みに悩まされている50肩に効くと書いてあったので、効果が楽しみです。 しっかりと体を温めて、3人で夜更けまで泡盛を飲みながら話が弾みました。
かんぽの宿・障害者対応室 豪華な夕食(満理子は飲めません) 大浴場
 翌朝6時に目が覚めると、窓の外は真っ白です。温泉旅行の醍醐味の朝の露天風呂に行くと、入り口に鍵がかかっていました。雪で入れないのかな。しょうがないから大浴場で外の雪を見ながら湯に浸かりました。
 10時にチェックアウトし、まっすぐ帰るのはもったいないので、帰路の途中にあるツインリンクもてぎに寄ることにしました。雪で外のアトラクションはお休みなので、ホンダコレクションホールに行きました。ここは、往年の名レーサーが展示されているので、モータースポーツ大好きの私には涎が出そうです。同じ趣味のNPO法人活きるのそめさんにはちょっと後ろめたく感じながら、グランプリレーサーをたっぷり堪能しました。満理子も好きなのですがあんまり関心はないようです。でもファンだったワイン・ガードナーのマシンには反応がありました。
奥はベンリー号のレーサー ワイン・ガードナーのマシンの前で 往年のモトクロッサー
スライドショー
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 ホンダの名車を堪能して、家路に着きました。結局、全行程、雪に悩まされることなく、無事に家に着きました。
 今まで、地元では何度か人前で話すことはありましたが、今回初めての遠征の機会をいただきました。取手市以外の介護保険。在宅サービス事情を垣間見ました。取手市と違い日光市はとても広くてきめ細かいサービス提供は大変だと思いました。でも、皆さんはボランティア精神も旺盛でより良いサービス提供を心がけておられることを強く感じました。取手も見習う点は多くあると感じた遠征になりました。

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