那須旅行・・初ペンション泊

令和２年６月

　ずいぶん前にネットで検索してバリアフリーのペンションが那須にあることを知り、ぜひ利用したいと思っていたのです。昨年の秋に計画したのですが諸事情により断念、そして、今年の春に企画したのですが、ちょうど新型コロナウィルスが広がり６月にはおさまるだろうと思ってこの日に予約したのです。しかし、予想外に新型コロナウィルスは世界を席巻し、日本全国も緊急事態宣言が発令されたのです。
　NPO法人活きるの移送サービスもこの事態における対応に苦慮し、活動を継続するために工夫や対応をして、なんとか利用者様たちの生活を維持させることができました。

　そして、６月に旅行できる環境になるかドキドキしましたが、非常事態宣言が解除され６月１日には一部の県を除いて越県も解除されて、とりあえず堂々と県を超えて旅行できる状況になったのです。しかし、出発日の５日前に突然の発熱！　受診して抗生剤と解熱剤の投与で出発日まで執念で治しました。そして出発の３日前には梅雨入りで連日の雨でした。また、娘の旦那が仕事のために断念。運転は私がしなければいけなくなりました。（飲めない・・・）

　さて、旅行当日は私の体調もすっかり良くなり、その上、梅雨真っ最中なのに快晴！！１０時半に、いざ出発！　東北道・羽生サービスエリアで昼食とオムツ交換。多目的トイレでベッドはあるものの長さが通常の半分でスーパートランスでは私の座るスペースがなく移乗に苦労しました。
　その後、那須インターまでひとっ走り。テディベアミュージアムに行きました。当日はとなりのトトロ企画展をやっていて楽しむことができました。建物や周囲の雰囲気がとてもよかったです。そして、目的のペンションには４時に到着しました。

テディベアミュージアム入口	猫バス	トトロと一緒
めいちゃん	定番	あのバス停で

　予約した「ガストホフ・エール」というペンションは約２０年前に体が不自由な方でも泊まれるところを目指して作られたそうです。段差は全くなく屋内は土足のままで移動できます（きれいなのでちょっと気が引けますが・・）障害者対応室はドアの間口が広く満理子の巨大車いすでも問題なく部屋に入れ、室内も余裕があります。浴槽はないですがシャワーチェアで全身にお湯がかかるシャワーが設置されています。もちろん手すり付きの洗浄式洋式便器です。　ベッドは残念ながら介護ベッドではありません。事前にベッドの高さを聞いていたので高さ調整用の木片を持っていき、かさ上げしました。それでも、かなり低くて移乗には苦労しました。次回利用時には完璧の物を用意できます。
　早速、露天風呂へ！　これもこのペンションの売りです。足が不自由な方はシャワーチェアーに乗って浴槽内へはスロープで主浴槽まで入ります。そこで、介助によりシャワーチェアから浴槽内の椅子へ移動します。あきらめていた露天温泉に入れるのです。
　さて、ディナーはフルコースです。オードブル→サーモンのソテー→肉のワイン煮→デザート。料理に疎い私の表現は間違ってるかも・・・　どれも、めちゃ美味しかったです。　あまり肉を好まない満理子が肉を口に一切れ入れたとたんに美味しい！！って。　アペリチーフはココファームの2018 農民ロッソ　ハーフです。（たぶん・・・）　ゆっくりと奥さんも交じって、いろんなおしゃべりしながら食事とワインを楽しみました。

広い部屋	バリアフリートイレ	障害者対応のシャワー
これからディナー	美味しい！！	コネクティングルーム

　翌朝はいつも通り５時に目覚めました。先ずは周辺を散歩。おしゃれな家、お店が点在してます。さわやかな朝！　ペンションに帰って露天風呂で朝風呂です。ウグイスの鳴き声を聞きながら、まったりとまどろみました。エエ時間や〜〜〜超非日常です！　　朝食も洋風です。好みは和食ですが、やはり非日常が大事です。１０時にチェックアウトしました、オーナーご夫婦としばし別れを惜しみ再会をお約束しました。

　この日の目的はＤＥＴでお世話になった石川さんから教えてもらった那須どうぶつ王国です。車いすで全域楽しめるということでした。ペンションから３０分ちょっとで到着、標高は１０００ｍくらいだそうです。快晴で暑いけど風はさわやかです。到着してすぐにオムツ交換のことをお願いすると、すぐにメールで問い合わせのあった方ですね？お待ちしてました！・・・とすぐにベッドまで案内してくれました。　親切に対応してもらったけど救護用のベッドは折りたたみタイプで高さがめちゃ低い！　用を終えて車いすへ戻すのに非常に苦労しました。こちらの方にはウチの状況はわからないのでしょうがないことです。肋骨に入っていたヒビが広がった感じ・・

　どうぶつ王国はエリアが２つに分かれていて入場直後は屋内展示エリアです。スナネコの赤ちゃんが誕生し、テレビでも報道されました。　そのせいか、平日だというのにいっぱいのお客さんでスナネコの展示は２時間待ちという大盛況です。　ウチは興味がないので淡々と見学しました。第２エリアは屋外展示やイベント、アトラクションです。そこへ行くにはバス移動ですが車いすユーザーにはリフト車が用意されています。お願いすれば優先的に手配してもらえました。
　リフト付きバスで山道を移動して第２エリアへ。　ここでは１２時半から１日に一度しかやらないバードパフォーマンスを楽しみました。　お客さんの間近を鷹やみみずくなどが高速で飛び回るのです。すごかったです！！満理子も感激！！

バードパフォーマンス

　その後、孫の目的のアルパカとのふれあい、乗馬体験など子供には最高の時間を過ごせました。日影がないので満理子はだんだんと元気がなくなっています。移動バスの運転手さんに車いすが戻りたい旨を伝えると、すぐにリフトバスが迎えに来てくれました。スタッフの皆さんは十分に教育されていてとても気持ちが良かったです。

　いっぱい那須を満喫したので帰路につきました。　那須高原ＳＡで高速に入り施設で休憩していたら突然暗くなり大雨が降り始め、そのうちに突風と大きな雹が降り始めたのです！　出発することにはそれらがなかったことのような快晴に戻っていました。　今回の旅行も満理子の晴れ女パワーが全開でした。