ボランティア講習会

平成20年3月18日

 取手市社会福祉協議会が主催で毎年ボランティア講習会が開催されています。 地域で障害に興味がありボランティアを志す方に専門家や市民活動の団体関係者、現在活動をしている人の話を聞いてもらい、活動のきっかけにしてもらおうという企画です。
 私も、一応NPO法人活きるで身体障害者の支援活動をしているので、毎年、講師のまねごとをさせてもらっています。 ほかの講師と違い、私の場合、特に福祉やボランティアに興味があったわけでなく、満理子の病気が活動のきっかけで、受講者のように積極的ではないので、講師をする資格があるのかは疑問です。 でも、当時者の立場で経験談を聞いてもらい、その中からボランティアの必要性や、ボランティア主導の福祉の重要性を分かってもらい、その中でNPO法人活きるの活動に興味を持ち、参加してもらえたらという気持ちで引き受けています。
 まず、満理子の病気の原因から入院中のこと、退院して在宅介護に入り、長い暗いトンネルに入って、そこから抜け出せたきっかけとして、インターネットで始まったネット仲間との交流や、そめさんとの出会い、NPOの立ち上げまでを話し、活動に入るきっかけを聞いてもらいました。その辺のいきさつは、このホームページで詳しく掲載してありますね。
 そして、NPO法人活きるを立ち上げてからの活動内容をお話しして協力を求めました。また、介助者と障害者の関係について、お互いにどのような関係を望んでいるか、どこまでやればいいのかなどを毎回聞いてもらっています。 深刻な内容の中にも楽しさもあることが分かってもらえたら嬉しいです。
 たっぷりととりとめのない話を1時間余り聞いてもらい、休憩の後、介助技術を見てもらいました。 受講者の半分くらいヘルパーや介護経験がある方が居ましたが、私が見てもらう技術はあまり知られていないものや独自に考えたことなので、場面によっては参考になったと思います。 特に重度の障害者には有効でしょう。 また、ボランティア講習会としてはちょっとマニアックな車いすのシーティングの重要性についても聞いてもらいました。
 満理子はヘビー級の障害者の見本として協力してくれましたが、介助の場面のその都度に適切なコメント??を入れてくれて、受講者の皆さんの笑いを誘っていました。
 いつも、思うのですが、この講義は私と満理子の二人が出ることで説得力があると思っています。私ひとりでは成り立ちません。満理子はこの世界で存在価値を持ち、貢献していると思います。

inserted by FC2 system